突然の事故から脳死状態となった我が子の腎臓を提供することになった両親の愛と葛藤、提供された少年との交流を全編に大きく脈うつ人間愛をベースに描いていく。高校1年生の和夫は野球部のキャプテン、成績も良く出来、両親の一郎(露口茂)と理江子(樫山文枝)は幸せをかみしめていた。ある日、一郎と一夫がキャチボール中に遭った不慮の事故で、一夫が脳死状態となってしまった。理江子は「あなたが悪いのよ」と、一郎を責め立てた。相談があると、夫婦は、主治医の伊吹に呼ばれた。「一夫君の腎臓を提供して頂けないでしょうか」、驚く二人。生きている息子の身体の一部を取り出すことなど、到底考えられないことだった。理江子は、移植したら腎臓だけは生きられると決意した。移植手術は成功。移植を受けたのは、一夫より1歳年下の少年で、奇しくも野球が大好きだった。理江子は、ようやくのことで相手を探し出して面会した。少年は、高校には行ったら甲子園を目指すんだと、熱く語った…。
時間(本数) |
120分 |
放送日時(初回) |
1983/7/28 夜9時02~10時54分 |
放送局(初回) |
YTV |
脚本・監督・プロデューサー |
監督:川野和平 脚本:田井洋子・綾部伴子 |
出演 |
樫山文枝・露口 茂・重盛政幸・井田弘樹・天田俊明・高田敏江・内藤武敏・安井昌二・辻萬長・川倉慶三 ほか |