妻の恵子(香山美子)は子供の勉強に過度に熱心。サラリー自動振込みの時代とあって、夫・悟(前田 吟)の存在などは忘れがち。一方子供達も不在の多い父親の“権威”など知らずに育っている。いつのまにか家の中で“父親”は居場所を失い、自分の家であるのに帰るに帰れなくなってしまう。まさに国境のある家だと、己の存在の虚しさを痛感することに。サラリーマンの悲しい現実である。ドラマはこの「帰宅拒否症」予備軍のサラリーマン家庭を舞台に、老人の認知症や子供、非行などを織り込みながら、夫婦とは、家族とは何かを問いかけていく。
時間(本数) |
120分 |
放送日時(初回) |
1989/11/30 夜9時3分~10時52分 |
放送局(初回) |
YTV |
脚本・監督・プロデューサー |
監督:小泉 勲 脚本:綾部伴子 |
出演 |
香山美子・前田 吟・大沢逸美・畔上 親・村田正雄・露原千草・速水 亮・大川栄子・河原崎建三・工藤明子・中原早苗 ほか |