砂見亜紀子(日色ともゑ)は、週刊誌の婦人記者である。仕事に生きるか、平凡な結婚生活に入るかその岐路とも言うべき年齢に達し、現在は新聞記者の佐伯徹也(森本レオ)と恋人というような関係にあった。ある日亜紀子は、インタビュー記事の取材で、大学病院の厚木教授(白井正明)を訪ね、小児心臓病の話を耳にした。厚木教授の説明を聞きながら、亜紀子はふと、一人の赤ちゃんに強く魅きつけられていた。名はゆみ子と言った。母親は神崎志保(太地喜和子)、場末のバーのホステスである。売春婦に近い自虐的な生活を送っていた。ある夜、志保は中年のサラリーマンを誘いホテルへしけこんだが、翌朝その男が死体となって発見された。この事件が亜紀子の運命を左右することになろうとは…。ゆみ子の心臓手術が無事に終わったが、母親の志保は姿を見せなかった。気になった亜紀子は志保を訪ねた、志保は露骨な敵意をあわらした。大きなお世話といわんばかりの態度であった。ひどい母親だとあきれ果ててしまう。その頃新聞では母親による幼児遺棄のニュースを連日のように報じていた・・。
時間(本数) |
60分 全6話 |
放送日時(初回) |
1973/8/25 夜10時30分~11時25分 |
放送局(初回) |
日本テレビ |
脚本・監督・プロデューサー |
原作:夏樹静子(「天使が消えていく」より) 監督:恩地日出夫 脚本:石松愛弘 |
出演 |
日色ともゑ・森本レオ・白井正明・太地喜和子・高原駿雄・佐藤慶・戸塚英子・山本耕一・石田太郎・石橋蓮司 他 |