一之瀬霧子(加賀まり子)と黒木昌彦(有川博)の出会いは三ヶ月前。霧子の車が故障し、途方に暮れていた所を近くのマンションから飛び出して車を直してくれた。この出会いで二人はお互いに魅かれた。しかし、霧子には夫がいた。その日も霧子は黒木と会う約束をしていた。家族とのドライブを断り、黒木の元へ・・霧子は待ち合わせの場所へ急いだが、折からの雨に何か胸騒ぎを覚えた。「夫は運転が未熟だから…」、胸騒ぎにせかされるまま、霧子は黒木に詫びで家路へ急いだ。家に帰ると家族が、応接間に憔悴しきった様子で顔を付き合わせていた。夫の英也(北村総一朗)は激しいショックで放心状態だった。弟の哲也(山口哲也)が重い口を開いた。「俺たちは兄貴の運転中に女性を轢いてしまい、病院へ運ぼうとしたがすでに死んでいた」と、話す。自分さえ一緒に行っていれば、夫にハンドルを握らせることはなかったろう。霧子は強い罪の意識を感じた。「悪いことだが、自分達を守るため同乗者全員が逃げることにした。だから、義姉さんも協力して欲しい」という。同意せざる得なかった。目撃者は絶対にいない・・。知っているのはこの五人だけ・・しかし!
時間(本数) |
30分 全25話 |
放送日時(初回) |
1975/4/28 午後1時30分~1時55分 |
放送局(初回) |
日本テレビ |
脚本・監督・プロデューサー |
原作:笹沢佐保(「轢き逃げ家族」) 監督:恩地日出夫 脚本:岩間良樹 |
出演 |
加賀まりこ・北村総一郎・有川博・南美江・山口哲也・立石涼子・根岸明美 他 |