老人介護をしている遠藤初江(伊藤蘭)は、初老の渡要次(三谷昇)を担当していた。初江は前夫を病気で亡くし、歳の離れた今の夫・遠藤弘市(北村総一朗)と再婚していた。二人の間には子供がいなかったこともあり、福祉活動を始めたのだが、初江をいつも傍に置きたい遠藤は、初江のボランティアに大反対。初江は、いつしか遠藤に対する嫌悪感を抱くようになっていた。渡の病状が悪化、担当医から末期がんを宣告された。渡の診療には遠藤の保険証をこっそり使っていた初江は、この機会を利用して遠藤の抹殺を計画。渡が病死し、担当医師から死亡診断書をもらった時点で、遠藤を殺害。遠藤の死体を診断書を使って火葬場に送る一方、渡の死体は別の医師の手で胃ガンと確認させ、無縁仏になるのを見届けた。半年後、飯田冬子(河合美智子)という女の訪問を受ける。冬子は渡がいた病院の看護婦で、偶然、初江の死体交換のトリックを見破ったらしい。冬子の目的は車椅子生活を送っている、ヒモのような男・矢崎(沢向要士)の殺人依頼。矢崎殺害の期限は3日間。伊豆のロッジに矢崎を連れ出したが、どうしても矢崎を殺す気になれなかった初枝は期限切れの朝、冬子と話し合うために矢崎を残し、帰京した。だが、冬子のアパートで冬子の死体を発見。慌てて伊豆のロッジへ戻った初枝の前に、普通に歩ける矢崎が現れた・・。
時間(本数) |
120分 |
放送日時(初回) |
1996/9/24 夜9時03分~10時54分c |
放送局(初回) |
日本テレビ |
脚本・監督・プロデューサー |
原作:夏樹静子(「尽くす女」より) 監督:木下亮 脚本:松木ひろし |
出演 |
伊藤蘭・北村総一朗・三谷昇・川合美智子・沢向要士・笹野高史 他 |