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愛のサスペンス劇場全二十回 

薪能

昌子は父親が戦死、母親が他家に嫁いだため、能楽師の祖父に育てられ、祖父から能を通じて人間の生き方を教わった。祖父の下には同じ境遇にあった従弟の俊太郎がいた。俊太郎は昌子を時には姉のように、母のように慕っていたが、成長するにつれ異性としてへの愛情を感じるようになっていた。俊太郎は能面師になった。昌子は私立大学で英文学を講じている和泉公三と結婚して四年。子供も出来ず表面的にはうまくいっているように見えた。鎌倉の街で薪能のポスターを見た昌子は急に俊太郎に会いたくなり、仕事場を訪ねた。話は楽しかった頃の昔話だった。昌子と公三は伊豆の旅行に出かけたが、公三は愛人・福田忍も連れてきていた。公三の不審な動きに首と傾けたが昌子は忍の存在には気が付かなかった。自宅へ帰った昌子の元に俊太郎から招待状が届いていた。能楽堂へ行った昌子は俊太郎の婚約者を紹介されたが気持ちは動揺していた。その夜、昌子と二人だけになった俊太郎の口から出た言葉は、昌子への愛を匂わせたものだった・・・。
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  • 1977-02-07 13:30〜2:00
  • 日本テレビ
  • 恩地日出夫
  •   宇津宮雅代・伊丹十三・中原潤・下条正巳・永島暎子 他