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雑居時代第一巻 第二回

ビフテキにはトイレを

栗山家は二階に間借りすることになった十一(石立鉄男)の話でもちきり。家事をとりしきる二女の夏代(大原麗子)をはじめ、三女・秋枝(川□晶)、四女・冬子(山口いづみ)は、「なにもも息子つきの家を買うことはなかった、親子水入らずで暮らしたい」と父親の信(大坂志郎)をせめ、あくまで十一の同居に反対する。ことに、夏代は、自分の金五十万円を出すからどこかへ引っ越してほしいと十一に迫るほど。しかし、そんなことで簡単に引きさがる十一ではない,意地でもこの家に居座って彼女たちと対決する構えだ。そこで、夏代たちは十一のいびり出し作戦を開始。夕食に特大のビフテキを並べ、十一の目の前であてつけがましく食べたのである。外食でひもじい思いをしている十一にとって、臭いをかぐのさえつらいこと。そんな十一をなにかとなぐさめるのは、末っ子の阿万里(杉田かおる)だった。まだ小学生で、姉たちとは年がかけ離れているせいか、いつもひとりぼっち。さびしい思いをしていたのである。十一は、小さな味方だが心強い思いだった。ところか、その夜、またひとり十一に敵かふえた。看護婦で寮住いをしている長女の春子(冨士真奈美)が、家にもどると宣言したのだ。「あのおかしな男から妹たちを守るのは長女の責任だ」というわけである。十一は頭をかかえた・・・。
  • 日本クラウン
  • パイオニアLDC
  • 6,300 円
  • 1973-10-10
  • 日本テレビ
  • 千野皓司
  •   石立鉄男・大坂志郎・冨士真奈美・大原麗子・川口晶・山口いづみ・杉田かおる・山形勲・加藤治子・川崎敬三・山田吾一・山本紀彦・浅野真弓・二見忠男・津村秀祐・小沢直平