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- 手紙〜殺しへの招待状〜第一巻 第一回
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カナタイブの殺人予告の手紙が四人の夫に送られた。差出人の名前はYZ、夫は30才、結婚して五年目、夫に抱く憎悪が殺意にまでふくれ上ったのが、手紙を出した理由だという。沖田(村野武範)、羽鳥(大木正司)、関山(鹿内孝)、小沼(片岡吾郎)は全て手紙の条件に合致した。手紙は嘘でない証しとして、夕食会への招待がしたためられていた。その夕食会には、羽鳥、小沼、関山の三人が来た。三人は半信半疑で来たのだが、同じ手紙を見せ合って驚く。手紙では四人は知人であることを明記していたが、三人はお互いに知らない。同じ頃、沖田は会社で同じ手紙を広けていた。部下の江馬章子{竹下景子)が入って来た気配に、慌てて手紙をしまう沖田。章子は沖田の沈んだ顔を見ると、力になりたいという強い衝動にかられる,,沖田は、章子の「何かお役に立てれば」という申し入れに甘え、手紙にしたためられた夕食会の会場に、誰が来たかを確かめるよう頼んだ。沖田には自分で行く勇気がなかったのだ,,章子は、会合はあり、三人が出席していたことを確かめたか、何者かに追われ、顔を確認せずに逃げ帰った。章子の報告を受けた沖田の顔は強張っていた。何かに耐えているような、深く暗い沖田の顔を見守りながら、章子は沖田への想いを今更ながら痛感する。出来ることなら沖田の悩みを分ち合いたい。しかし、沖田には妻子がいる‥‥‥ と同様に他の三人の男も強い衝撃を受けていた。いったい誰が本命なのか。その夜、四人の夫は眠れぬ夜を過ごす。考えれば、との妻も夫に対して殺意を抱くに足る状況にある。今さらながら夫達は恐怖を覚え、それをねじ伏せるように乱暴に妻を抱いた。数日後、沖田のデスクにYZから電話があった。‘今夜七時半に銀座のサロンミツコヘ来い”というのだ。沖田は電話をとった章子を伴って、サロンミツコヘ出向いた。
- 日本クラウン
- ジェネオンエンタテインメント
- 5,250 円
- 日本テレビ
- 前田陽一
- 竹下景子・村野武範・ひし美ゆり子・中島 葵・大木正司 ・鹿内 孝・片岡丘郎・伊佐山ひろ子・町田祥子・夏海千佳子・草薙幸二郎