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- 手紙〜殺しへの招待状〜第二巻 第十一回
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沖田の妻、三重子が自室で死体で発見された,,部屋の状況はガス自殺を示していたが、階下の閉めたはずの元栓が関いていたという家政婦の証言に、捜査陣は他殺の疑いを強めた。参考人として沖田が出・を求められた,章子は、三重子の自殺のニュースを聞いて、警察に駆けつけた捜査官にカナタイブの手紙のことを話し、“殺されたように見せかけて、沖田を殺人犯に仕立てるための自殺だ”と訴えた。しかし警察は証拠がないことから、章子の訴えをしりぞけた。章子の証言を戴せた新聞から、羽鳥、関山、小沼の三人はカナタイプの手紙をもらったもう一人の男が、沖田であることを知った,驚いたことに沖田は三人の知人たった。章子、関山、羽鳥、小沼の四人は早速話し合いを行ない、沖田を救うために行動を開始することにした三重子の死は、沖田を殺人犯にするための自殺だと四人が揃って確信したからだ。章子は会社に辞表を出し、三重子とカナモジタイプを結ぶ線を発見しようと、三重子の知人を当たり、羽鳥はテレビのワイドショーに事件を売り込んで、タイブ業者に協力を呼びかけた。沖田がついに逮捕された。事件当夜、沖田家に泊っていた吉岡みどりの証言が決め乎たった。みどりの証言は、事件の夜、階下で男の姿をみかけ、その男はやがて二階の沖田の部屋へ入って行ったというものだった。男を階下で見た時刻は、ガスの元栓を開いたと思われる時刻だ。沖田逮捕のニュースは章子に強い衝撃を与えた。翌日、章子、羽鳥、関山、小沼の四人は会合を持った。証拠があげられ逮捕された沖田をどう救うか話が集中したが、小沼だけは沖田をクロだと考え救出作戦から手をひいた。
- 5,250 円
- 前田陽一
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