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事件記者チャボ!第二巻 第八回

チャポがトナカイでやって来た

子供から「サンタクロースはいますか」との投書に社会部の連中が頭を抱えているところに、葛飾の教会の養護施設の子供、岸ひろみ(立石夕香)、国夫(長友俊之)姉弟が訪ねてきた。姉弟は毎年クリスマスプレゼントを贈ってくれるサンタクロースにお礼を言いに来たというのだ。差出人は黒須三太と記しているが、住所や品物を包んだ新聞紙から東和日報の人だと判断してやってきたらしい。デスクの鬼丸はこの美談に飛びつき、一太にサンタクロースを捜し出し今日中に記事にしろと命令した。一太が養護施設へ行ってみると、例のサンタクロースは例年ひろみ・国夫姉弟にプレゼントをしていたが、今年から施設の園児全員にプレゼントをしていたことがわかった。さらにひろみ姉弟は6年前、横領事件の犯人と疑われた父親が一家心中をはかり、偶然生き残ったこともわかった。3か月後に真犯人で父親の同僚・滝沢(小松政夫)が逮捕された。一太は2年前に出所した滝沢が罪の償いにプレゼントをしているのかとあたったが、滝沢は横領した金の返済に追われており、それどころではなかった。そんな時、板西(園田博久)が愛人バンクに登録しているらしいと妻の昭子(西川ひかる)が社にやってきて同僚の松岡にしつように聞いていた。一方、一太はサンタクロースに6年前の事件がからんでいると警視庁の平塚と聞くと、意外なことにひろみ姉弟の父親を犯人扱いした記事を書いたのが東和日報で、父親は遺書に東和日報へのウラミツラミを書き残していることがわかった。−太はすぐクラブに戻り、鬼丸に問いただした。鬼丸は記事はポツだといったが、一太はひろみたちにサンタクロースを捜し出すと約束したとひきさがらない。鬼丸は仕方なく当時の記者クラブキャッブ・河辺長太郎の家を教えたが、本人は完全にボケ症状で、何を聞いても無駄だった。そこへ、昭子に浮気をとっちめられ散々なめにあった板西が河辺の娘・マリ子(芦川よしみ)を訪ねてきた。―太はこの偶然の顔合せにびっくり。マリ子からサンタクロースは板西で、マリ子が手伝いをしていたと聞かされた。板西は社の誤報記事を知り、ひろみ姉弟に毎年プレゼントをしていたが、他紙でそのことが取り上げられ、他の園児がぼくたちにはプレゼントがないと寂しがっていると書いてあったので、今年から全員にプレゼントをしたのだと語った。偶然、その費用をマリ子に渡しているのを松岡が目撃。松岡は愛人バンクを取材中で、たまたま取材していた女子大生がマリ子の友人だったので、マリ子を愛人バンクの女と勘違いしたというわけだった。
  • 日本クラウン
  • ジェネオンエンタテインメント
  • 6,300 円
  • 1983-12-24
  • 日本テレビ
  • 高井牧人
  •   水谷 豊/伊藤 蘭/渡辺篤史  藤木 悠/賀原夏子/藤岡琢也