伊藤真理子(吉沢京子)は十七歳。高校に通う明るい現代娘だ。いまだに弟や妹たちとけんかしては、両親を困らせている。しかし、そんな真理子にも悩みがあった。母のみどり(加藤治子)が妊娠したのだ。父・三郎(三谷昇)は万年係長で安月給、おまけに家を建てた借金も残っているしまた一人子供が増えてはとても養っていけないと頭をかかえる始末だ。真理子は、台所の隅でひそかに泣いている母の姿を見て、考え抜いたあげく、昼間働いて定時制高校に通おうと決意、父の反対を押し切って、雑誌社の入社試験を受けた。雑誌の編集は真理子の小さい時からの夢だった。面接試験の日、真理子は試験官の前でユーモアたっぷりにしゃべりまくったが、その最中、足もとにやわらかいものが触れて思わず大きな声をあげてしまった。なんと、うさぎが側にいるのだ。カメラマンの伊藤仁(沖雅也)が撮影に使ううさぎを逃してしまったのだが、そのおかげで、うさぎを捕まえようと会場はテンヤワンヤ。ろくに面接を受けられなかった真理子は頼まれても仁のような失礼な男のいる雑誌社には勤めたくないといきまく。だが、数日後、思いがけない採用通知を受け取って小躍りした。
時間(本数) |
30分26話 |
放送日時(初回) |
1971/10/2 夜7時30分~8時 |
放送局(初回) |
NTV |
脚本・監督・プロデューサー |
原作:武田京子 監督:馬越彦彌・齋藤光正 脚本:鎌田敏夫 |
出演 |
吉沢京子・沖雅也・仲雅美・三谷昇・加藤治子・佐藤美香・小田島奈美子・大島郁文・片岡五郎・増田佳子・渥美国泰・前田昌明・西沢利明・二瓶正也・北島マヤ ほか |